ボート釣りをしよう・アンカーとアンカリング

ホールディングアンカー

海岸から離れて釣るボートのキス釣りは、周りを海につつまれて自然との一体感がたまりませんね。

広い海の上では小さなボートはまるで止まっているようにも感じてしまいますが、実は風の影響や潮の流れなどによって思った以上に流されていることが多いんです。ボート釣りをする場合はこの流れを利用して釣る流し釣りと、アンカーを使ってボートを固定して釣る場合があります。

ポイントが解りにくいときには、おおよそ見当をつけた場所で流しながら探るというのも一つの方法です。これなら広範囲に探ることができます。この場合には必ず流れの後方に仕掛けを投入することと、仕掛けが着底してから引く時に、流される早さを考えないといけません。わざわざ引いてやらなくてもそのままでいい場合が多いです。そしてキスが釣れたところでアンカリングすればいいわけですね。

キスという魚は群れで行動していることが多いので、一カ所で何匹も釣ることができます。固定されたボートなら同じポイントを狙えますので、手返しよく釣るようにしましょう。

さてこのアンカーですがボートの大きさや使う場所によっていろんな種類があります。貸しボートの場合にはボートについていることも多いです。これはボートを予約する時に必ず確認してください。

マッシュルームアンカーと漬物石

本格的なものなら砂底によく効くマッシュルームアンカーやホールディングアンカーがあります。繰り返し長く使うならこういうものがいいと思います。手っ取り早くやるのならプラスチックでコーティングされた漬物石や、少し荒っぽいですが建材のブロックでも代用できます。ただしブロックの場合はケガに注意することと、ゴムボートの場合はチューブを傷つけるのでやめた方がいいです。重さは3.5kgぐらいあれば十分で、これより重いと移動の時の上げ下げがつらいです。

コンビニ袋に石を入れてアンカー代わりに使うというのを聞いて試したこともあります。たしかにタダの袋に地元の石を入れるわけですから安上がりなのですが、何度か上げ下げするとロープと袋の結び目から切れてしまうことが多く海底のゴミになってしまうので勧められる方法ではありませんね。

トラロープ

次にアンカーに結ぶロープですが水を含まないビニール系のものを使います。ロープが海水を含むと結構な重さになり、それにアンカーの重さが加わると上げ下げするのが大変です。ホームセンターなどで売っている工事用のトラロープは安くておすすめですね。6〜9ミリの太さで30mあれば十分です。このロープに 5mごとにビニールテープを巻いてマーキングしておくと水深を知ることができます。

ポイントでのアンカーの投入方法ですが、必ずロープの片方がボートに結ばれているか確認しておきましょう。ロープをうっかり落とすと拾うことができませんので注意してください。海中に落とす時はロープを持ちながらスルスルと落とすのが正解です。できれば静かに着底させたいものです。シロギスは神経質な魚ですからせっかくの群れが散ってしまいます。間違ってもドボン!→ドスン!をやってはいけませんよ。

アンカーは海底を引っ掻くようにして効きますからボートからある程度離れていないと効果がでないんですね。そこで投入位置はシロギスがいるポイントから、ボートが流されるのと反対方向に水深の約1.5倍離れた場所を目安にしてください。基本的にはロープの長さが水深の1.5倍というんですが、そんな正確なことやってられませんから少し長めに見ておけばいいと思います。アンカーが着底したらロープを持つ手を緩めてボートを流し、釣りやすいポイントまできたらロープをボートに結んで固定します。

アンカーのトラブルで怖いのは根掛かりです。キス釣りの場合には砂底の場合が多いのであまり起こるものではありませんが、大型のシロギスを狙う場合にはテトラ周りや小磯周辺でアンカーを投入することもあると思います。そういうポイントではゴロタ石や岩礁にアンカーが引っかかって抜けなくなることがあります。そんな時には流れの逆方向に移動して、引っかかっている反対側に引っ張ってやれば抜けることが多いですが、抜けないからといって無理をするとボートが揺れて危険です。何度やっても抜けないようならロープを切ってしまうしか方法がありません。貸しボートの場合はロープを切る前にボート店に電話をかけて指示を受けるようにしてくださいね。自前のアンカーの場合はロープのつなぎ方で回収できる場合が多いのでトップの写真を参考にしてください。

何事も慌てないで慎重にね。これが安全にボート釣りを楽しむ秘訣ですよ。